「駆け巡る」劇団員ブログ感想

 

一部で「水野への既読通知」って言われてるの笑った。

 

 

公演を終えてというタイトルからもわかるように、これは今回公演を終わらせた、皆木綴じゃないと書けない内容だなあと思いました。

というかまず、文面から、文章から、言葉選びから皆木綴という人柄が溢れてるんですよね。尊い。なんだこれ、しゅご。

支えてくれた劇団の仲間、それからファンへの感謝から始まるところがなんとも綴らしくて本当に好きですね…

 

で、ですよ。

突然の水野茅への私信。

すごくない?これ読んでる「監督」の私は「水野くんへの私信だ」って匂わせ感じるのに、「劇団のファン」である観客の私は水野くんの存在知らないから匂わせでもなんでもないんだよ、ほのかにも微かにも匂わない匂わせ。すご、これ読んだ水野くん生きてる…?携帯乃至PCの前で泣いてるんじゃない…?私が水野くんだったら心臓のところ鷲掴みにして泣いてる……。

「公演中に」から始まる言葉の一つ一つが水野くんへの言葉で、普段「脚本」でしか水野くんに返事を送ることができない綴の、「綴の言葉」での水野くんへの返事で…

 

「読むたびに背筋が伸びます。」って言葉は、世界で一人、水野くんへの手紙への返事なんだよね………

 

こうしてブログに乗って「皆さんからの想い、」で綴られてしまったから、もうこれは水野くん一人への言葉じゃなくなってしまったかもしれないけど、でもきっと、綴と水野くんにとっては、二人だけに伝わる言葉なんだよ…

だって、『河童と太郎と二人だけの秘密なのですから。』

 

役者「皆木綴」、劇作家「皆木綴」に宛てられた言葉、ファンレターがあるのは綴にとって本当に嬉しいことなんだろうなって思いました。

裏方も表もやってる人、マンパニーはびっくりすることに多いけど、実際の劇団ってそんなにいないじゃん、演出兼主演、みたいなの珍しいじゃん。

でも綴は、春組公演は毎回だし、イベント公演があるたびに脚本仕上げて、演技仕上げてやってるんだよね。

高校の頃に演劇部に一瞬入ってたって話もあったけど、もしそこで演劇部に入っていたら役者か脚本かどっちかしかしなかっただろうし…

 

今回のブログから感想ずれたな。

 

物書きとして原点に立ち返るきっかけに触れてくれてるのめちゃくちゃ良い。

これは皆木綴ファンとしての目線なんだけど、綴がこの物語を書くにあたって、何をどう考えて、どういう事を思いながら作品を作り上げたのかっていうものに触れられるのはとても嬉しい。綴が作品を生み出すための一部に触れられるというか…上手くは言えないんだけど、より一層、綴が生み出した作品を詳しく知れる、感じられる、というか……。

 

やっぱり綴、誰かのために、とか、役を当て書きしたりする事が好きなんだなって思った。今までの公演やストーリーでもそんな気はしてたし、そうなのかなって思ってたけど、こうして綴の言葉で明確に「そうです」って言われるのはとても嬉しい。

「よく知る近しい誰か」はもちろん劇団のみんな、それから、今回みたいに家族、はたまた幼馴染の水野くんのためだし、「劇場に通ってくれる皆さん」はマンパニーのファンや、キャスト個人のファン、もちろん、綴の物語のファンの水野くん(って水野くん両方やん)のためだし、そうして『誰かのために』作った『綴の自己満足』が、私たちファンや劇団員全員の普遍的な物語になる。

なんかそういう今までマンパニーで当たり前だった事を、改めて感じられてすごいよかった。

 

皆木綴が、これから先ずっと、書きたいものを沢山綴っていけるといいなって思いました。